憩いの場
2026年6月4日
「未知の遺構!求める秘宝!都市の探索に迷子の猫!
なんて気高く美しく他者思いで綺麗な精神性!推せる…。
冒険者とはかくも強かな職業なんですね。素晴らしい」
サモエドになりそうになってる人もいます。
オタクは、静観。
「未知の遺構を探索し、依頼人の求める秘宝を探すようなこともあれば、都市という名の迷宮を探索し、依頼人が求める迷子の猫を探し出したり……。
探索の解釈次第だけど……ま、色々だねぇ」
「……解呪にも使えたりするのかな?」
「はっ!」
ピリリン!(脳内擬音) 大丈夫、オタクは察せます!
「カバーありがとうございます。大丈夫、オタクは平気。
人間の中にも推せる子はいると分かっていますから。
あなたがあげて下さったような心優しい子とか」
やけに具体的ですねぇ と無い眼鏡を上げた。探偵?
「博愛!そして救済の心!なんて気高き精神……推せる!」
「50億年!?それは……救うためとしても苦しいでしょう。
一介のオタクでは心中を察することすら難しく……」
「すごく嫌そうな顔をしていらっしゃる。ギャップ……」
「高度な思考と道具が使用できる器用さ。
活用に重きを置いた生命体、といったことでしょうか。
知恵ある者たちなのでしょう。賢いことは良いことです」
「(あー、これさてはかなり影響受けやすいタイプだな)」
なんとなく悪い予感がしたので人間を擁護することにした
「いい人間も居るよ?あー、例えば……」
「……お菓子作りが上手で優しい子!」
絞り出した。
「人間…………直立二足歩行をしていてぇ、発達した大脳新皮質によって高度な思考、言語活動、道具の使用が可能………………」
「道具を使うようになったので脳が大きく発達したともいわれていたはず、ですねぇ~っ」
「こんばんは、お疲れのご様子ですね。
憂いを帯びた表情が美しい……」
「そうです、核が違うだけ。誰かの核が本なのと同義です」
「何でも屋!それはすごい 仕事をしていて偉い
しかし冒険者。どこかを探索などもしていたのでしょう?」
「…………」
「まぁまぁ 拙者は許容オタクですから ハハッ」
ハハ(乾いた笑い声) 許容オタクですから 平気平気。
「ふむふむ。直立二足歩行形であり、特異性もない。
あといい思い出もない。拙者許せませんよ人間……」
「やはり博識!永久保存され、語り継がれるべき……!
しかし初めて知りました。なるほど力強く川底を蹴るから!」
ヘぇ〜!
「テンションが高い。拙者ですか 認知オタクで(略)
褒めてなど。ありのままの美しさを語っているだけで」
「認知許容オタクは認知許容オタクですとも。
たまにいらっしゃいますよ 認知を許容しないオタク」
界隈でも厄介とされていますよ などと宣う。どこの界隈?
「元人間!逞しく生きていらっしゃる!」と。無視して(略)
「あなたも気高くお美しい。狩人……でしょうか」
「ペンライトが本体など吐いて捨てる特徴でしょう。
いわゆるが『人の外』、ですから。
皆様は可憐な美点を持ち合わせていらっしゃって、
拙者はもう感激です」
「カバさんね。陸上生物でゾウ、サイに次ぐ3番目の重さを持つとされています」
「脂肪とかは分厚いんですが表皮は非常に薄いので感想に弱いんですねぇ~」
「顔の側面に鼻・眼・耳介が一直線に並んでるので水中から周りを見れますよ。そして泳げないので川底を蹴って移動します。速いわけです」
「何認知許容オタクって…。いや意味はなんとなく分かるけど、かなり厄介な匂いがするわよ。」
あからさまに顔をげぇ~とさせた。
よかった、認知許容で…
「そうよ、アタシ元人間だもの。
この身体のせいで食事も自由に取れないの!全く!」
ぷんぷん!
「なるほど。推しが言うなら拙者は不審者かも……」
「推しの願い!ですが、動物になるとペンライトが持てず。
推しの願いを聞き入れられぬオタクで申し訳ない」
「拙者のことを覚えていらっしゃる???
よかったですね 拙者が認知許容オタクで。
こんばんは、お美しいマドモアゼル。今日も尊い……」