中央広場
2026年6月2日
「お酒は万病に効くからね」
遊牧民的に、お酒というのはとてもありがたいものなのです。
旅人はあまり沢山は飲みませんが、お酒は嫌いではありませんでした。
「あのヒト、ダイナーでも乾杯してたな。
さすがにあんなに飲んでたら体壊しそうだ」
ビィ
「そりゃよかった。
ボクでよければいつでも、話し相手にな…
*わぁい!*
*おはなし いっぱい しよね〜*
- ぴょんぴょん うれしくてはねまわっています
*じゃあ ぼく ラック!*
*おへんじ できるよに しとくねっ*
*よろしくね!*
- さしだされたてを とりましょう
- しょうねんのては みためどおり ちいさいです
あんらっく!
*そうかも! でもあんまり きにしてないよ*
*ぼく ひとと は…
「そりゃよかった。
ボクでよければいつでも、話し相手になるよ」
そんな風に言いながら、くすりと笑ってみせるでしょう。
「じゃあ、とりあえずラックって呼ぶね。
アンラックって呼ぶより、そのほうが幸がありそうだし」
「これからよろしく、ラック」
そう言って、ぱっと手を差し出すでしょう
ビィ
「なんだか、不吉な呼ばれ方だね」
アンラック、アンラッキ…
*そうかも! でもあんまり きにしてないよ*
*ぼく ひとと はなすだけで しあわせ!*
- にこにことしながら あなたのことをみています
*あると いいかも ねー! でも よばれてるって わかるだけでも いいかもー!*
あんらっく!
*うーん* *よばれかた*
*あんらっきー あんらっく そんな…
「なんだか、不吉な呼ばれ方だね」
アンラック、アンラッキー
どっちもあまりいい名前ではなさそうです。
「名前、あるといいね。
名無しじゃ不便だし」
あんらっく!
*きにしないで きにしないで ぜんいんを しるのは むずかしー!…
「おねえちゃん…」
その響はなんだかじーんときます。
集落では一番チビだったので。
「名前がないの?
誰かにこう呼ばれてたとかも?」