憩いの場
2026年6月6日
「♪
名の知れぬ鳥 何処へと飛び立つ
春を求めに外つ国へか 番を求めに修羅の陽気へか
名の知れぬ鳥 貴方は自由の象徴
貴方色の羽は彼方の地平線へも飛べる
名の知れぬ鳥 他ならぬ名を知れ
その答えはきっと 世を覆う空へとある
♪」
グラファイト・ドレック
ふふふ、と揺らぐ。
国のことに比べればはるかに些細な選択だ…
「…ありがとうございます。そうしようと思います」
と言っても実質一択かな?ガビガビ鳥の。
「では、早速投票してこようと思います。また夜に」
オーリヴェル
「毎朝爆音の咳き込みで起こされるのは勘弁です……いや、ガビガ…
ふふふ、と揺らぐ。
国のことに比べればはるかに些細な選択だろうに、オーリヴェルも大概真面目な性格のようだ。
『オーリヴェルは優しい』
『素直な気持ちで、選ぶとよい』
どうせ責められるようなこともなし、だ。
グラファイト・ドレック
『同意』
『真面目な人は、全力で職務をこなす』
町長がこ…
「毎朝爆音の咳き込みで起こされるのは勘弁です……いや、ガビガビ鳥も大概な気がするんですけども…」
歴史の塗り替えとか出来ないかな…無理か…
オーリヴェル
「……まあ、そっちですよね…」
ガビガビ鳥、名前はともかく鳥な…
『同意』
『真面目な人は、全力で職務をこなす』
町長がこの手のことに不真面目に取り組むとは思えない。
恐らく毎日爆音の咳だ。
グラファイト・ドレック
あなたの微笑む顔を見て、頷くようにふわりと揺れた。
『投…
「……まあ、そっちですよね…」
ガビガビ鳥、名前はともかく鳥ならばということでこっちを選ぶよね……
「さすがに町長さんを酷使するわけにはいかないですし…」
オーリヴェル
「グラファイト……よろしくお願いします、グラファイトさん」
ニ…
あなたの微笑む顔を見て、頷くようにふわりと揺れた。
『投票』
『鳥に、一票』
『知らない鳥、気になる』
と鉛筆で書いた。
鳥類であろうあなたにとっても、気になる部分だろうか?
グラファイト・ドレック
頷くように揺れた。
変な投票も、実は悪くないと思っている。…
「グラファイト……よろしくお願いします、グラファイトさん」
ニコッ
「そういえば…今回の投票、どちらに入れましたか?」
オーリヴェル
「どこに、でも……まあでも、ここは悪い所じゃありません。凍え…
頷くように揺れた。
変な投票も、実は悪くないと思っている。筆記用具の気配があるからね。
『オーリヴェル』
『グラファイト』
『よろしく』
と書いた。グラファイトという名らしい。
グラファイト・ドレック
国。居続けることができない。
なるほど、地位のある青年だ。…
「どこに、でも……まあでも、ここは悪い所じゃありません。凍えずに済むし、変な投票がある以外は……」
そこが問題だけども。
「貴方、名前は?僕はオーリヴェルといいます」
オーリヴェル
「……あはは、さすがにこの街に居続ける訳にはいきません。どう…
国。居続けることができない。
なるほど、地位のある青年だ。責任感がある。
『苦労している』
『息抜きだ』
と書いた。
少なくとも先ほどのあなたからは、投票先に悩む以上の表情は伺えなかった。きっとこの街が合っている。
『私は』
『どこにでもいる』
と、続けて書いた。
鉛筆ではなく、ぬっと伸びてきた手で、優しく地面をなぞるように。
グラファイト・ドレック
相槌を打つように、ゆらゆらと揺れている。
なんとなく、手を…
「……あはは、さすがにこの街に居続ける訳にはいきません。どうにかしたいなら、僕は国を捨てなきゃ生きられませんから」
少なくとも、ここへの招待状は城に届いていた。自分以外の誰かが、ここに来ることも可能だということ。つまり、ここへの滞在は不可能に近い。
「もしかして……帰る場所が、無いのですか?」
オーリヴェル
「……いえ、僕は…帰らないといけませんが、帰りたくは、ないので…
相槌を打つように、ゆらゆらと揺れている。
なんとなく、手を突っ込んだりはできそうだ。
『帰りたくない』
『それは重畳』
『この街はあなたを歓迎する』
と書いた。穏やかな丸みのある字だ。
続く質問には、沈黙で答える。
どう答えればよいか悩んでいる、という様子だ。
グラファイト・ドレック
あなたの言葉に、ふらりと頷くようにそよぐ。
不定形だ。動く…
「……いえ、僕は…帰らないといけませんが、帰りたくは、ないのです」
不思議な体だ。多分、触れようと思っても触れられない。でも、決して散ることは無さそうな…
「貴方は…帰る場所があるのですか?」
オーリヴェル
「えと……僕は…事故で、ここへ来ました。ここへ呼ばれる手紙に触…
あなたの言葉に、ふらりと頷くようにそよぐ。
不定形だ。動くたびに、さらさらと細かい粉のような音が微かに聞こえる。
『事故』
『それは、大変』
『早く帰らなければいけない?』
と書いた。
グラファイト・ドレック
驚くあなたの様子を見て、ふふふ、と微笑むように揺らぐ。
『…
「えと……僕は…事故で、ここへ来ました。ここへ呼ばれる手紙に触れてしまって…」
顔は…無いのだろうか?手だけ?いや、モヤそのものが体?分からないけど…