公民館
2026年6月12日
「へっ、俺だって場数踏んでんだ ヘマなんかしねぇ」
「それに、俺は俺としてやるべきこと、果たすべき使命が果たせるってんなら」
「お互い、winwinだろ?」
「だから、呼んでくれ」
「俺はアンタが、しっかりと組織を離れて新しい人生を送るのを」
「...期待してるからさ、とても。」
2026年6月11日
「…なにそれ、すげぇかっこいいじゃん、サバクモノ」
⚫︎名は体を表す。前は見た目がどうとか彼は言ってたけど
⚫︎今はそんなの関係なく、彼が凄くかっこいいと思った
⚫︎あいつらが、自分が離れたことで何をするかはわからない。それに彼を危ない目に合わせるのも、気がひけると言えば気が引ける。
⚫︎でも…
⚫︎今は,その気持ちに甘えたかった
「…うん、その時は呼ぶよ、お前のこと」
「...そして、組織から出ていったら...もしかしたらなんか狙われるかも知れねぇからな」
「そんときは、どうするとおもう?」
「...俺の名前が何でサバクモノか、わかるな?」
手に持つは執行剣、そして包丁
「あんたを狙い、始末したり虐めようとする奴を。裁く。」
「あんたを狙い、辱めたりしようとする獣を、捌く」
「もし、なにかありそうなら俺を呼べ」
「もう羽だって体だって傷つけられたんだ これ以上はやらせねぇ」
「…」
「…ありがとな」
⚫︎すこし、視界がぼやける。でも人前で泣くのは少し恥ずかしいから、我慢しよう
「そう、だな。そうだな」
「…俺は、もう飛べねえけど」
「それでも、あんな腐った場所なんかで一生飼い殺しされるくらいなら」
「まだ動ける足で自由に生きて、できることを探したい、かな。」
「...そうだろ?」
「当たり前ってのは簡単に認識をねじ曲げてしまうが、今のアンタはそれに気がつかなかったんだ」
「.,.そして当然、気づくのに遅すぎたってことは絶対にない」
「グッドファイト、クレハさん」
「...すくなくとも、この空間で俺はアンタをとても認めているよ」
「...アンタが望むのなら、新しい幸せ、探しても良いんじゃねえか?」
「…」
⚫︎一つ考えて
「…幸せかって言われたら、幸せじゃねぇかもな」
「いつからかこれが当たり前で生きてたから、捻じ曲がってたんだろうけど」
「存在してるのに、存在していないような気持ちではあるよ。」
⚫︎誰かのためには、ある意味なってるのかもしれない。だけど
⚫︎しあわせかととわれるならば、それはきっと…
「...じゃあさ」
「あんたはこのままで、いいのか?」
「もちろん、組織に居て、自分の存在証明はしたいんだろう」
「だけどな」
「...それで、幸せなのか?誰かのためになるのか?」
「...かるくでいい、考えてくれ。」
「...これはさ、あんたら妖怪とかじゃなくて人の意見、だけどな」
「どんだけボロボロになっても、」
「惨めに這いつくばって星に祈っても、記憶を無くして大好きな家族を殴ってでも、まだ生きたいと思ってやっぱり星の子になってもな」
「...俺ら人間は、生きたいと思う、生きて、何か答えややるべきことを見つけるのが主な生き方なんだ」
「...確かにクレハさん。あんたは翼も折られて弱々しくなった」
「...かもしれねぇけどよ」
「まだ終わるには早いだろう?って俺は思うんだ」
「...んじゃ、そうだな」
「...俺たち星の子には王という存在が居る」
「...星の子になれって、訳じゃねえけどさ」
「多分王も、あんたのことが少し気になると思う。白い奴らしかいねぇからさ俺らには」
「...だ。ちょっとニュアンスが違うな」
「うーん...」
「...要するにアレだ、なんとかする、何とかした上で」
「...生きて欲しいんだよ、あんたに」
「…どうだろうな」
「まともに動けやしない鴉を拾う物好きなんざ、いやしないさ。きっと」
⚫︎…きっとそれ以外にも、このカラスにはできることがある。でも
⚫︎あまりにも、あの組織でボロ雑巾のような扱いを受けたものだから。その認識は無意識のうちに歪んでる。
⚫︎今の自分には,何もできない。と、
⚫︎生まれた時からそうだった。自分達天狗は、いかに「役に立つか」だ。
⚫︎そうでなければ、存在価値などないのだ。
「…」
●少し、うつむいて
「いる理由はねえよ」
「でもさ」
「…それだと、俺にはきっと何もなくなっちまうから」
●ボロ雑巾扱いであろうと、体がまともに動かなくなった自分をどんな形でアレアの組織は使ってくれている
●それが大きくて
●組織から離れたとして、自分が何者でもなくなることが恐ろしいのだ
「…」
一度冷静になって。
「翼はもがれ 切ったやつは自分の上 これから待遇が変わる意味もなければ…」
「…あんたさ」
「本当に。その組織にいる必要はあるのか?」
真面目に、少し低い声で。
「…別に理由があるなら構わねえ けどさ」
「俺は苦しい思いして 現実を受け入れてまで痛みに耐え続けて」
「で現状がこのありさまだ…わかるか?」
「…逃げたいとは、思わねえのか?」
「そういうことだ」
「翼がないから飛べなくなったうえに、古傷の痛みでまともに動けなくなった俺を使い物にならないと判断した頭首は御覧の通りの仕打ちってわけさ。」
「切ったやつは今も何事もなく生きている。むしろ成果を上げてエリート街道まっしぐらだな」
「このことは頭首はしっている。だがうちの組織は「やられる方が悪い」の精神だ。」
「実力があるのに気配一つすら気づかず、切られた俺の落ち度だとな。」
「そのうえ怪我で動けないし飛べなくなった。となれば頭首視点もういらない者なのさ。」
ヒトの世界って難しいんだな、大変なんだなって思う。
ただ、そこにあれば良かった自分には理解できない複雑さがあるんだなって。
馬鹿みたい。
変なことを考えて首を振る。
これは絶対口にしちゃいけない事だ。
「…もとより片翼 ではなかったわけか」
「なるほどな…ちとエリートだったわけだが 妬みを買われてしまって片翼をもがれ…」
「…んでいまの 仕打ちも受けるし理不尽に扱われる状況になったってわけか…」
「…はぁ 救いがねえ 本当に…」
「そのたたき切ったやつはどうなった?今も知らずに生きてるのか?」
「…俺の翼が片方なくなった日のことさ」
「おれ、昔はちゃんと羽があったんだよ。体だって動いたし、仕事だってできてたし。周りからはむしろエリート扱いされてこんな仕打ちのしの字もなかったほどだ」
「…頭首からは、後を継いでもらうかもと言われてたほどにな」
「…だけど」
「そんな俺が気にくわなかった奴に、翼をたたききられたんだ。不意をつかれて」
「聞けば聞くほど胸くそ悪いな本当に...!」
「...あんたのしらないとこで裏の事情で転々と回されてた、ってわけか」
「...それでこの様が この傷が...はぁ..」
「..あの日から?その...会社というか組織?に入った日とかか?」
「そうだよ、ちょうどいい理由づけができるとでも思ってたんだろうな」
「仕事を回さずにただ何もさせない…だと自分達におはちが回ってくる。仕事しろと言ってもあっち側が仕事を回してないだけならあっちの責任になるからな」
「多少の仕事を押し付けて、それにかこつけていちゃもんつけて…万が一危ない仕事だったとしてもそこで死んだとして何もあいつらにはない」
「昔からそうだよ、あの日からずっと、俺はいいように弄ばれるだけの駒さ」
「...なんか、妙に矛盾してるな」
「ま、無理もねぇか だっていちゃもんだもんな 理由なんて適当で良い」
「...問題は、使えるか使えないか、必要カ必要でないか...か...」
「ここに仕事を送っておいて今さらそんなこというのか???」
「...都合の良い厄介払いのためにここに...送られたってことか?」
「...つまり最初にここに来たときから弄ばれてたのか?」
「だからだよ」
「とある奴は言った、やってることが生ぬるい、さぼりだと」
「とある奴は言った。出来損ないが一丁前に仕事をするな、と」
「全部呆れかえるほどのこじつけた適当な理由で、それでもって完全なる八つ当たりだ、きっとな」
「うちの組織は「使えるか使えないか」「必要か必要でないか」「頭首が気に入るか気に入らないか」だ」
「それに値しない奴は、ボロ雑巾のように扱われるのが落ちなのさ。」
「なるほど、つまり自警の仕事などが甘かった、から詰められたって訳か...」
「押しつけたくせに八つ当たりか...最悪の度合いをどんどん更新していくな、全く...」
「だが、ちとまってくれ」
「あんたはちゃんとここに来た。投票もしたし、何より歴史も造った」
「仕事として十二分に働いてないか?だとしてなんでだ?」