中央広場
2026年6月1日
メネ
「んふふ」
「お揃いなのだから」
貴方の指先と自身の頬。
…
…… …… ……
あなたの言葉をじっと、僅かにゆらゆらしながら聞き届けた。
一緒。それはとても嬉しいことかもしれない。
メネが良いのなら、良いのかもしれなかった。
そっと指先を動かして、指の背であなたの頬を優しく撫でた。
安心、が伝わればよいと思いながら。
グラファイト・ドレック
あなたの言葉を聞いたとたん、それ自体がつよさを持っているよ…
「んふふ」
「お揃いなのだから」
貴方の指先と自身の頬。
一緒だね、なんて楽しげに笑う。
「……触れられると安心するのだから」
「大好きなのだから」
わずかに目を細め、どこか安心しきった表情で頬をすりつけた。
「そうだ!」
思い出したようにぱっと顔を上げて。
「町長さんから伝言です! 新しい住民の皆さんは、好きな空き家を選んで住んでいいそうです!」
ざっくりした決まりですが、自由に選べるってちょっと楽しいですよね。
メネ
「汚れないのだから」
相変わらず、すりすりと頬を擦り付け…
あなたの言葉を聞いたとたん、それ自体がつよさを持っているように、ゆらりとひときわ大きく身体が揺らいだ。
手の先にあなたの頬の柔らかさを感じ、あわあわと身体を揺らがせる。
鉛筆の粉があなたの頬に付着し、たくさんの文字を書いたあとの手のように、つややかにそこを光らせた。
グラファイト・ドレック
頬ずりをされると、あわわ、と少しわななくように動いた。
あ…
「汚れないのだから」
相変わらず、すりすりと頬を擦り付けながら。
「グラファイトは汚れてないのだから。メネはそう思ってるのだから」
まるで貴方の意見に反抗するかのように、これでもか!とすりすりした。
メネ
「んふふ」
手を握ることができて満足そうに笑った。
その…
頬ずりをされると、あわわ、と少しわななくように動いた。
あなたの綺麗な白い頬が汚れてしまう。
しかし手を引っ込めることはせず、少し考えるようにして、足の鉛筆を動かした。
『メネ。汚れてしまう。汚したくない』
グラファイト・ドレック
袖越しに手を握られて、少しだけ驚いたようにゆらゆらと揺れた…
「んふふ」
手を握ることができて満足そうに笑った。
そのまま、貴方の手を自身の頬の辺りまで持っていって。
「おててが好きなのだから」
すりすりと貴方の手に頬擦りするでしょう。
メネ
手が出てきたならば。
ぎゅっ、と。
厚い袖で貴方の手を握っ…
袖越しに手を握られて、少しだけ驚いたようにゆらゆらと揺れた。
しかし、あなたの言葉を聞くと、手を引っ込めることはせず、握られるに任せた。
尻尾が振られる振動が、手を通じて伝わるのかもしれない。ゆらゆら、と、全体が揺らいでいる。